エッセンシャル思考について【私的要点】
グレッグ・マキューン氏の著書「エッセンシャル思考」。とても有名なビジネス本なので読んでみた。
彼はシリコンバレーのコンサル会社のCEOであり、スタンフォードでエッセンシャル思考の講義をしているスーパーエリートだ。
思考だけではなく顔もイケてます。
エッセンシャル(本質的な)思考とは?
一言で表すと「より少なく、しかしより良く」。
何でもかんでもがむしゃらに頑張るのではなく、本当に大事で本質的なことは何か見極め、それに注力しそれ以外には関わらないことで、最大のパフォーマンスを発揮すること。
本書の最重要メッセージは、成果の80%は20%の努力に起因するというパレートの法則に従えということだと私は受け取った。
ある種の努力はその他の努力よりも指数関数的に大きな成果を生む。なので、成果に直結する努力のみに時間と労力を割くエッセンシャル(本質的)な思考を身に付けてくださいということを20章に分けて説明していた。
その中で個人的に重要だと思った箇所のみ、このブログに書き記しておく。
8章 睡眠
自分の持っている最大の資産は心と体。それに対する最もリターンの高い投資は睡眠だと理解すること。睡眠とは生産性を最大限に高めてくれる。
1万時間の法則というものがある。特定の分野で熟練者になろうとしたら大体1万時間の練習が必要だと言うことだ。そして、よく練習する人はよく眠っているというデータもある。
質の高い練習をするためには、睡眠が不可欠なのだ。現代人の最優先課題は、何をすべきで何をしないべきなのかを決める、優先順位付の能力をキープすること。睡眠不足はその能力がなくなること。たっぷり眠ると、洞察力が高まり、発想広がり、より少ない時間でより良い成果あげることができる。
15章 バッファ
仕事でもプライベートでも、何が起こるか分からないような、予測可能性が高くない状態は、運転に例えるとスピードが早い状態。安全を確保するためには、車間距離を多めに取るのがいい。余裕がなければ不足の事態に満足に対処できないし、ストレスも溜まる。つまりは、時間的余裕、経済的余裕を作っておくことが重要だ。オススメなのは、スケジュールを立てる時にかかる時間を5割増で見積もること。これで全ての予定を立てて、余裕を持とう。
17章 前進
人間のモチベーションは、日々少しでも前進しているという実感から来る。つまり、小さな成功を積み重ねて、着実に地味に大事を成し遂げる。
まあ、個人的に響いたのは、こんなもん。
本には書いてないけど、オススメのエッセンシャルな行動は、本を読んだら要点をメモにまとめて捨てることだ。
大学生の頃に約200冊の本を読んだが、特に勉強になった30冊の本は、「Evernote」に内容をメモとして残している。それを社会人になった今、毎週末に確認しているのだが、自分に必要な情報だけを気軽に拾えて時間効率がとても良い。
実は、なかなかエッセンシャルだなあ、と思っている。