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不動産業の新入社員。雑記ではありますが、読者に新しい知見をもたらすことを目的としています。

どうやって言葉を選ぶか。

社会人になってみて、対人関係を良好にするためには伝え方が重要だと思い直す。


先日も職場で、「見ていただけましたか?」と電話でお客様に言ってしまった部下に、上司が「見たじゃなくてご覧になったって言って!」と注意していた。


正論だけど気分が良くないし、注意された側の納得感が薄い気がした。


「見たではなくてご覧になったの方が上品だし、言われた相手も気分がいいかもね。」と注意されれば、「確かにな」と腹落ちして行動が変わるような気がする。


こういうように、ちょっとした部下の指導でも商談でもデートでも家族関係でも、相手に配慮した言葉を選べれば、良好な対人関係を築けるなと思い、関連する書籍を読んでみた。


伝え方が9割

伝え方が9割


非常に分かりやすく、読んだ後すぐに実践できるように体系化されていたため、この記事にて要点をまとめておく。誰かに自分の要求を伝える時の参考にしていただきたい。



相手に受け入れられやすい伝え方のコツは、

自分の要求をそのまま言葉にせずに、相手の頭の中を想像してそれを言葉にすることだ。


具体的には次の3ステップになる。
①自分の要求をそのまま言葉にしない
②相手の頭の中を想像する
③相手のメリットと一致するお願いを作る


一部の伝え方の上手な人は、普通にこの順序で言葉を選んでいるのだろう。


例えば、意中の人がいて、デートに誘いたいとすると、「デートに行こう」と言ってしまいがちだ。


そうではなくて、
①自分の要求をそのまま言葉にしない、「デートに行こう」と自分の気持ちをストレートに伝えるのはやめよう。相手が自分に興味を持ってくれていたら、OKしてくれるかもしれないが、そうでない場合は断られてしまうだろう。


②相手の頭の中を想像する、1度自分のお願いから離れて相手は何が好きか、何が嫌いか、どんな性格かなど、基本的な情報を思い出し考える。その結果として、「美味しいご飯を食べるのが好き」「特にイタリアンが大好物」という情報があったとする。


③相手のメリットと一致するお願いを作る、最終的に自分のお願いが達成されるように相手の「イエス」が引き出せる言葉を作る。すると、「驚くほど旨いパスタの店があるんだけど、行かない?」こうなる。


「デートに行こう」

「驚くほど旨いパスタの店があるんだけど、行かない?」


だと後者の方が相手が応じてくれる確率は上がるだろう。


いつでもどこでも、相手のイエスをより引き出せる言葉を選べたら、どれだけ人に気持ちよく動いてもらえるだろうか。著者の佐々木さんによって体系化された「言葉作りのレシピ」に添って訓練していけば、かなり改善されるのではないか。


読者の皆様もぜひ参考にしてください。